ふぉとde日記

思いついたことを撮ってきた写真とともに綴ります。できれば毎日シャッターを切りたいところですがマイペースにやっていきます。風景写真を中心に鉄道・風景・スナップ・Jリーグなど。たまに時事的な話題も。

大久保移籍〜カワサキのヨシト〜

一昨日のスポーツ紙の裏一面を飾ったヨシトのジュビロ移籍。

昨日、フロンターレ側からの正式発表もあり、朝のニュース番組でも伝えられていた。

 

F東から復帰してわずか四ヶ月での移籍。私なりにヨシトとフロンターレについて考えてみた。

 

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ゴールを決め、雄叫びをあげるヨシト

 

まず、ヨシトがフロンターレに来たのは2013年シーズンから。すでに30歳を超えた「過去の人」かと思われたが、この年から3年連続J1得点王となり、ケンゴーヨシトのホットラインが川崎のストロングポイントになった。

攻撃陣でいうと、2012〜2015年前半まで在籍していたブラジル人ストライカー、レナトのドリブルがアクセントとなり、爆発的な攻撃力を有した。

 

ヨシトが来る前、特に風間監督になる前は川崎の太陽とまで言われた「ジュニーニョ」が攻撃の軸となり、鄭大世や我那覇などパワフルなストライカーが加わることで得点を量産していたチームだった。

 

風間監督就任以降、約5年の歳月をかけてフロンターレの「パスサッカー」が確立し、パスの正確性ではJ屈指のチームにまで成長した。

 

その大部分で攻撃の要となったのがヨシトだ。

ゴールへの嗅覚。

アウトにかける強烈なミドル。

誰にも負けないガッツ。

ケンゴをはじめとしたJ生粋のパッサーから受ける良質なパスを次々にゴールに流し込み、フロンターレではJでの総ゴール数183ゴールのうち半分以上の102ゴールを量産した。

 

チームを大きく勢いつけたのは言うまでもない。

2013年には最終節で首位だったマリノスを等々力で下し、3位と健闘。負けたマリノスは優勝を逃すなど、十分優勝できる実力を蓄えていた。

 

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そんなヨシトがいたフロンターレ

Jのタイトルもナビスコのタイトルも天皇杯のタイトルも全てあと一歩のところで力尽きていた。

 

監督も鬼木監督に変わり、ヨシトがF東に移籍した昨シーズン。フロンターレは採取節まで首位に立つことなく、晴れ晴れしい「逆転優勝」を飾って見せた。

ヨシトが「疫病神」ということだったのか。

 

それは違うと思う。リョウタはケンゴを見て成長した。ケンゴはジュニーニョから多くを学んだ。だから、悠はヨシトから学んだことも多かったはずだ。三年連続J1得点王が身近にいたらそうだと思う。プレースタイルはちがうけどゴールへの嗅覚みたいなところとガッツ。

ヨシトがいなくなった先シーズン悠は得点王、チームは優勝。帰ってきたから出番減。ヨシトが残した財産はチームとして身を結び、結実された 。ヨシトの財産を存分に使って1つの完成形となったチームにもうヨシトが輝ける場所がなかった。そんな感じだと思う。 みんながヨシトを好きで、ヨシトもみんなが好きだからもう一回一緒にサッカーしたけど好きすぎるから輝けなくなってしまった。もう、フロンターレの中にヨシトは生きていて、二人目の「ヨシト」はいらなくなったのだ。この一年で。

 

パスサッカーが確立され、守備の意識を強化した昨シーズン。優勝という結果を得たフロンターレに「大久保嘉人」という元フロンターレのストライカーは必要不可欠であった。

 

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俊介との「おじさんホットライン」が早くも成立してジュビロの武器になるのか。

川崎の誇りであるヨシトの活躍は期待しているし、後半、ホームジュビロ戦では完封で勝つこと。これが川崎のヨシトへの最大のエールとなろう。

 

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