ふぉとde日記

思いついたことを撮ってきた写真とともに綴ります。できれば毎日シャッターを切りたいところですがマイペースにやっていきます。風景写真を中心に鉄道・風景・スナップ・Jリーグなど。たまに時事的な話題も。

昭和村 サイノカミ

テスト期間のはず?ですが、気晴らし??にブログ書きます。(笑)

2019年1月12日〜15日まで福島県昭和村にお邪魔してきました。

 

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サイノカミを建てたみなさんで。

 

今回は純粋な個人旅行ではなく、上智大学総合人間科学部社会学科、田渕ゼミにて毎年お手伝いをさせていただいている伝統行事「サイノカミ」に同行させていただきました。(田渕先生の授業を履修して11月に昭和村にお邪魔したのがきっかけです)

そのため、NPO法人苧麻クラブさんが全面的に受け入れのサポートをしてくださり、大変お世話になりました。ありがとうございます。

 

12日の11時に会津田島駅に着くと、苧麻クラブのコーディネーターである和泉朋子さんをはじめとするスタッフの皆さんがすでにお迎えに来てくださってました。懐かしいお顔を見られてその時点でもう楽しい時間が始まります。
今回は東大の学生さんと先生のゼミのOBの方も来ていて無事、田島でそれらしい人たちとお会いして無事合流。

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会津田島駅に到着

 

1月の昭和というと雪がすごいとこ。なのに、田島〜昭和の峠を越えても雪の量があまり増えません。寒さはあるものの、例年の半分ほどの積雪量のようです。

40分ほどで体験住宅に到着。この田舎暮らし体験住宅は苧麻クラブさんが管理されている、村に長期滞在し、村の生活を体験するための施設。学生を受け入れる時は学生受け入れに協力くださっている村の方にホームステイさせていただくか、こちらの体験住宅にお世話になるのが多いそうです。

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体験住宅 秋にも来たので思い出がいっぱいです

 

まずは、用意くださったご飯を食べて、顔合わせ。体験住宅で初めての人とご一緒してもなぜかすぐに打ち解けられるのはどうしてでしょうか。多分、昭和に来る学生はみんなピュアで素直な子が多いんだろうな。

 

それで何をするかと言いますと・・・

イグルーを作ろう!

 

イグルーってなんだ?!(すぐにググる世代なので)ググると・・・「エスキモーの家」

おー、凝ったもの作るね〜素晴らしい。

 

ということで、地域おこし協力隊の押部僚太さんの説明で作り始めます!(今回のために試作機を作ったのだとか?!)

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雪質の違いを説明する地域おこし協力隊の押部さん

なるほど、雪質の違いがあるのか(スキーと撮影の時しか気にしたことない)溶け始めるときのことを考えて設計するのか!など多くの気づきをしながらブロックを作ります。その数120個!すごい量ですが、なんとかみんなで作りました!

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ブロック作り


その一方で、雪を掘り、ブロックを積む土台は一回掘り返してから踏み固めます。柔らかい雪だと崩れやすく、少しとけ始めるとブロックの重みで崩れちゃうそうです。ナルホド。なかなか面白い。知恵って財産だなぁ。

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積み上がってきた雪のブロック

作ってると、車が続々と止まるときがありました。そう、見慣れない若者が謎の氷ブロックを作ってるんですよね。そりゃ、村民の方からしたら何作ってるのか気になるのは当然ですね。この、「近さ」「人恋しさ」って都会ではなくなりかけていることなのでほんわかする瞬間でもあります。

 

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みんな汗水垂らして作業しました

この日はここまで。一晩置いて翌日に組み立てます。

 

しらかば荘の温泉で冷えた体を温めて、

次にそば打ちをします。

秋に標高の高い矢ノ原湿原(日本で古い湿原の一つ)周辺で収穫したそば粉を冬の農業ができない時期に打ったりして食べる文化があります。今回は、昭和村で唯一「農業」だけで生計を立てられていらっしゃる本名昭司さんに教わりました。

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昭司さんに教わります

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まずはそば粉とお水でだまを作って行きます

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こねてそば生地を作って行きます

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そば生地を伸ばしていく工程に入ります

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棒を使って均等に伸ばします

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伸びたら打ち粉(そば粉をさらに細かくしたもの)をまぶして折りたたみます

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いよいよ打ちます!うどんを量産したけど、最後にはコツを掴めました!


粉と水のみで作る10割そばを作っていきます。小学生の頃にやったきりでほぼ覚えてないそば打ちでしたが、「子供の学び」のようなくくりで見てはいけませんね。いつまでも少年の心でいないといけません。笑。そば打ちも子供の頃に経験したからいい、というものでもありません。知恵と経験と愛がそばを作り上げます。こねるのも打つの(うどんを量産しました笑)も真似してすぐできるものでもなく、今になってからやってみるからこそ非常に興味深かったです。
で、食べたいところでしたが、我々はあるお宅にお招きいただいていたので、上智グループはそばを食べずにお宅へ。(そばは東大グループで腹がはちきれるまで食べたそうです)

 

我々上智組は羽柴輝男さんのお宅へ。毎年この時期に学生のホームステイを受け入れてくださっているご夫婦で、今回もこんなにご馳走を用意して待ってくださっていて感謝で頭が上がりません。ありがとうございます!

全部、すごく美味しかった!

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いかにんじん 昭和村の正月料理の一つ

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まめ数の子 これも昭和村の正月料理

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イワナの唐揚げ このイワナは輝男さんがとったのだそう

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会津といえば、馬刺し!

ご飯をいただきながら、お孫さんの話や、「火の用心」のお話、などどれもほっこりするお話をしてもらいました。エピソードと美味しいお料理でお腹がいっぱいです。

輝男さんは猟師もなさっている方で、またそのお話もたくさんお聞きしたいな。

 

この日は楽しい宴会の後就寝。(麹を食べているかのような本格どぶろくをいただいて酔いが回りました)

 

次の日の朝はアクティビティー只見線に乗りに行きます。

 

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乗り込みます

会津川口駅で切符を買って列車に乗り込みます。

僕はいつも列車旅しているので楽しいのは当たり前なのですが、結構みんな楽しんでます。やっぱり列車旅は「非日常」で楽しいのかな。

二両編成、ほとんど乗客はいなかったけど頑張ってほしいな。

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車窓はキャンバスだ

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ご満悦

 

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うたたかな時間

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檜原駅を発車する汽車 バイバーイ


会津檜原で降りて、柳津にある福満虚空蔵尊圓蔵寺へ。こんか看板があり、本来は入れない?のですが、使用しないので許してもらいましょう。

 

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え、、、、行けないじゃん、、、、

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みんな、待って、、、、、、

本堂の壁には戊辰戦争の時の銃弾の後があります。対岸から狙われたのでしょうか。高台に建てられたここは山城ような役割をしていたようです。

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戊辰戦争のものと考えると感慨深いですね

それと、このお寺に伝わる「べこ」の話から赤べこが誕生したらしいですよ。

 

次は、道の駅三島で有名な只見川第一橋梁の俯瞰スポットへ。もうすっかり観光地化していますね。でも雪不足。春先かい?というような風景でした。

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雪が少なすぎます、、、

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ブルーモーメントで撮れば良さそう

 

次に三島にある生活工芸館へ。普段ならスルーしていたところですが、伝統的なものからデザインに長けたものまで、幅広くあって繊細な作業と完成度の高さに感心してしまします。「伝統工芸士」の作ったものは10万から20、30万になるものもあるそうで今や「芸術品」として成り立ちつ芸術者でもあるんだな、とも感じました。

 

昭和に戻るわけですが、途中金山町の「本屋食堂」さんでご飯。秋に「本屋食堂ってなんだ?」と思っていた場所だったのでたまたま来れてよかったです。

 

親子丼を美味しくいただきました。(チキン南蛮定食の方が美味しそうだった。次回はチキン南蛮定食にしよ)

 

昭和に戻ってイグルー作りの再開です。

今度は積み上げる作業。

積んでは外と中から隙間を埋めて、一段終わったら傾斜をつけてまた積む。

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中の人は特に大変です

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外の人も頑張ります


結構大変な作業ですが、どんどん積み上がっていきます。そして、入口を掘ったらあとは蓋をあけるだけに!

蓋を別で作ってハシゴを使って滑らせて行きます。

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暗くなってしまいましたが、あと一息

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最後の一息です

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最後に蓋を乗せて、、、



完成!

 

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完成!!!!

おー、中も結構広くていいですね。

寝袋があれば住めそうです笑

 

この日は、苧麻クラブの理事長、副理事長をお招きして体験住宅で宴会。

メインは、、、お鍋!じゃなくて、、、自家製のどぶろく!?!?

アルコールを使わずに、古米を発酵させて山から引いた水で作る自家製のどぶろく

タルの場所を少し変えるだけで味が変わっちゃうらしく、もちろん作り手によっても全く味が違う。

「スポーティーなのと甘ったるいの」

どちらも飲みやすくて美味しい。(甘い方が好きでした)
と、いただいているとなんか僕の言動が面白くなったらしです。
何言ったか覚えてないですが。。。

副理事長のきくおさんはどぶろくだけじゃなくて、もう、なんでも作っちゃうし、卵も鶏から育てちゃうし、工芸品も作れちゃうなんて生き物と自然とバランスのいい生活をなさっているな、とただ関心しちゃいました。

 

翌日、実はこの日で東大生くんとは彼らの日程的にお別れの日。最後に温泉に行こう、とのことで早起きした人だけで連れていってくれることに。

すると、みんな起きるという奇跡で学生みんなで行きました。

 

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ここでのエピソードはまあ、置いておくとして、僕は温泉には入らず、連れて行ってくださった押部さんの祖父母のお宅がある集落へ。

色々と説明をしていただき、個人的にホットなスポットでした。

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地元の方の昔からの拠り所。お地蔵様。

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私、もともと会津の赤屋根ファンなんです。えへっ。

みんなで帰ったら朝ごはんの時間。織姫体験生の方(初日の夜、東大生たちと体験住宅で宴会をしてくださった方)にも来てもらってみんなで「イグルー」に入ってカップ麺を食べよう!とのこと。そうだよね、せっかく作ったからその中で思い出も残さないとね。

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みんなで入ります

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わーい!

9人全員無事中に入れてよかった!

イグルーの中で食べた、カップ麺、美味しかったなー。

 

さて、ここになってやっと出て来ました今回のメインイベント、サイノカミ。

サイノカミとは小正月の1/15前後に行う伝統行事で他の地域ではどんと焼きとも言われていてもしかしたらこちらの方が馴染みのある方もいらっしゃるかもしれません。

会津の地域は雪深いので雪に木から切り出したまっすぐな木に藁や茅をまとわせて立てるということが行われたようですが、高齢化など担い手の減少で木を立てない集落も多くなって来たようです。お世話になる佐倉地区では学生が木を運ぶことなど力仕事を微力ながらもお手伝いさせていただいたうえで住民の皆さんのご尽力で木を立てのサイノカミが続いています。

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会場準備からなさってます

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山へ木を探しに

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よいしょ

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縦結び、難しい、、、

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飾り付け

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藁をみんなでくくりつけます

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刺さりやすいように加工もできた

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立てていきます

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立った!!!


足手まといになりながらも(縦結びができない都会人(^^;;・・・)なんとか力仕事では貢献?いたしまして、無事に今年も立てました!

地域の伝統行事にここまでコミットさせていただいたのは初めてで、地域のつながりや団結の源がこのような行事の一つとして表象しているんだな、と強く感じました。

 

立て終えたあとは、東大生たちのピュアぶりが爆発!

お借りしたカンジキで雪原(いや冬以外は田んぼですよ)を疾走。

いやー若いなぁ。(同い年)

僕にはこんなに童心に帰れないよ。。。

いいなぁ。

でも頑張って僕も便乗して、走ってみると、、、

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走ってみた ※自分が写ってる写真は自分で撮れないので今回お世話になった五十嵐敏幸さんのFBより引用させていただきます。

側溝に二回も落ちた

しかも僕だけ落ちた(ガーーーン。ブルーな気持ち。。。)

この差はなんだ?若さなの?笑


東大生たちは雪もカンジキも昭和村のような地域コミュニティーも全てが初体験だったようです。

「新鮮さ」って大事だなぁと心の底から思いました。。。

(今度から、冷静に物事を見るんじゃなくてたまにはハッチャケたいと思います)

 

そのあと、昭和村の名物?食堂やまかさんでお食事です。実は秋に来た時はご飯が終わっちゃって丼ものが食べれず、美味しい味噌ラーメンをいただきましたが、ぜひ、皆さんが絶賛する「ソースカツ丼」を食べてみたいと思っておりました。

ということで念願のソースカツ丼です!

 

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肉厚でしょ!!

ソースの味付けも好みで肉厚で、美味しかった!

 

でもここまでで東大生くんとOBの方とはお別れ。。。

(次の日は普通に平日です。なんで平日に残れるかは想像にお任せします笑)

もう帰っちゃうの。。。

もうちょっと居たかったのは東大生たちの方。別れる時に泣きそうな顔で手を振った

姿は出稼ぎにいく弟を見送るような気になりました(そんな経験したことないし、兄弟いないけど笑)

 

残った上智グループ(先生含めて3人)とスタッフさんたちで今晩のご飯を作ります。

実は、サイノカミでお世話になる佐倉地区の方との交流会があるんです(学生2人ですみません。。。)。30人分のお鍋とかおつまみとかを作ります。初めてお鍋を盛り付けました。白菜と豚バラのミルフィーユ鍋です。これなら今度家でもできそう。

 

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彩りがうまいでしょ?!

準備をしてたら(なんせ人数が少ない!)すぐに時間が。

交流会の準備をして交流会の始まりです!

 

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作ったお料理

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交流会前。会の最中は写真撮ってませーん

交流会を含めてたくさんの方とお話しさせてもらいましたが、意外だったことが一つあります。皆さん、自分が思っている以上に一度村を出てUターンしている方が多かったことです。四谷で仕事をしている人とか、上智の裏の紀尾井ホールで演劇を見たことがある人とか、皆さん都会の暮らしを経験されているんですね。確かに冷静に考えれば、高度経済成長期、金の卵と言われた地方の若者が仕事の溢れた都会にで稼ぎをするのが当時の当たり前だったことを考えると、ずーと村にいる人の方が少数派です。でも、人によってはいろんな経緯があって村に帰って来たとはいえ、都会と相対的に比較した上で村の暮らしを選択し楽しんでいる方々が多くいることには変わりありません。人口の長寿化の進んでいる長寿大国日本だからだから可能である「村」の形もあるのかな、とも思いました。確かに若者は必要ですでも、みんながみんな若者じゃなくてもいいのではないかと、当然なことですけど考えたりしました。日本酒で酔っ払った頭で(笑)

 

交流会も今までこんなに地区の人とお話しすることがなく、新鮮で(ここ大事!)刺激的なものでした。お集まりいただいた皆さん、ありがとうございます。楽しかった交流会も終わり帰宅。スタッフさんたちと団欒。してたんですけど、僕の個人的な要望「サイノカミと星を撮りたい」をお願いしたところ車で送ってもらえることに。

サイノカミ会場でカメラをセットし、レリーズを押し込みます。

はい。放置!

また体験住宅に戻ります。

 

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EOS Rは凍りつきます(ここまで本気でとると思ってなくて色々家にアクセサリー置いてきた)

また団欒をして解散する頃にカメラを回収しに送ってもらいました。感謝感謝。

 

で、おとなしく布団に入って酔いとともに(もう抜けてきたけど)寝るのが良いこがやること。

「うーん、快晴だな近くで撮りたいな」

はい、悪い?というかどうしようもない星好きの性が出ました。

30分くらい撮ってから帰ります。

と伝えたのが最後。住宅には何度も戻った(レリーズ押し込んでは室内に避難)けど、寝ません。。。

 

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喰丸小と星空

うーん、サイノカミと星が撮れるのって今晩しかない。来年は雪が降るかもしれないし、毎年撮れるもんじゃない。撮れるときに撮らねば。

という真っ当な?理論のもと2kmある夜道を夜中に歩いていく不審者?みたいなことをすることに(いや、いつものこと)

 

で、そこで撮りたい画角にセットします。

また、待ち時間があります。

どこで待とうか。雪に足が埋もれてると冷えるので雪がないところへ。。。

郵便局の入り口なら屋根あるじゃん!

ということで入り口にある自販機の目の前で座って待ちます。(あったか〜い飲料を2本買って暖をとる)(こっちの方が不審者扱いされてもおかしくない)

この日は放射冷却で少し(−8度くらい)まで冷え込んでましたが、まあ、風がなくそこまで寒くなかったです。

撮り終わったら帰ります。

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サイノカミと星 一晩だけのコラボ

朝日は諦めて寝ます。翌朝は予定がない!!!寝れる!!!!という理論です。

 

目がさめると、よく寝たね、と

うん、夜更かししたもので。。。(あまり寝ていません)

 

この日は本当にゆっくりしてたので、朝になって予定を考えます。

まずは喰丸小での昭和の写真展をみて、小野川地区の民具収容場所で説明を受けて、柳津のざ、湯治みたいな温泉に行って、帰ってこようということに。

 

喰丸をパッと見た後に民具を見学。民具ってその土地で生活するための知恵が具現化されているもので、すごく興味ふかいものではあるのですが、「もう使わなくなったもの」として眠っていることが多い上に、説明がないとイマイチ分からないこともあり、今回、少し会津の民具をしれたことはよかったです。

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珍しい「土臼」

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山の民、会津のノコギリ


 

そのあとの温泉もなかなか良くて、老沢温泉という湯治旅館で、風情がたまりません。昔ながらなので混浴でしたね。

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木造で趣がある宿


昭和に帰って、道の駅でからむんグッズを買います。

か、からむん、かわいい!

 

そのあとは、「縄より」を教わることに。

うーん、今日の今日で受け入れてくださる村の方とパイプ役の和泉さんには感謝です。

 

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ゆるキャラ、からむん!!!(これは非売品、、、)

この縄よりがすごいんです。ちょっと昔は当然のように皆さんができることだったようですが、今ではできる人も限られています。

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全身でよって行きます

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手のひらの親指の付け根をうまく使うそうです。まさに職人技!


乾燥させた藁をまずは叩いて柔らかくします。

そして、端切れを除いてから縄よりの開始です。

言葉ではうまく表現できないので書けませんが、一言で言うと「まるで魔法のよう」です。教えてくださった虎彦さんはサプライズで藁草履をあっという間に作ってくださいました!家で飾ってます!

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藁草履を作ってくださっている途中です

そして、最後のメイン、サイノカミの点火です。

地区の方々が集まり、お酒をふるまってくれます。

そして点火です。

 

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点火します

昨年、神棚にあったものなどを一緒にやき、天に返します。

無病息災と五穀豊穣を願います。

 

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凄まじい火の力です

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茅と藁が還っていきます

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左右のサイノカミから燃やしていきます



今年は茅を使ったそうでいつもよりも火の回りが早かったのだそう。

迫力のある「火の力」を目の前にして、今も昔も有機物が燃えて空気へと還っていくところに一種の輪廻転成を感じます。「神」がいるかどうかでハンク、「自然」に感謝すると言う文脈で捉えると現代でもサイノカミの意味が体感できます。

 

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一番大きなものがダイナミックに、そして静かに燃えていきます

そして、お餅をこの「神聖」な火で焼きます。このお餅を食べると一年無事に過ごせると言われています。

そして、お餅を周りの人と分け合うことで人と人との関わりを大事にします。

 

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木の棒でお餅を焼きます。この木は「聖なる木」として玄関で火事を守ってくれるそうです。

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おもち

一つのものを囲んでみんなが集う。これって昔から当たり前に行われていたことですが、今は「友達同士」で「ケーキを囲む」と言うようなものに変わってきている気がします。

火と空気と植物と人と。全てが共鳴して関わりを実感する。そのために大事なサイノカミであったし、今後とも続けていってほしいです。来年も再来年もその先も。予定が合う限り訪れたいです。

 

これが終わるといよいよ帰る時がきました。

実は翌日の朝に帰ろうとしたのですが、授業だと思っていた授業が「来週はテストです」とアナウンスがあり、え、帰らないとじゃん、、、

ってなったんです。

と言うことで、ご足労をおかけすることになったのですが、会津若松まで送ってもらうことに。

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帰りたくないよ〜


会津若松に早く着いたので、夕飯も兼ねて?コメダ珈琲に。

初めて行きました、コメダ珈琲

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名物?メニュー

なんか、名物のこれを頼んだら、思ったより大きくて、味がしつこくて、、、

やまかさんのソースカツ丼が恋しい。。。

って最後の感想がこれかいっっ!!

 

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シートピッチの広いJRバス

とうことで、東京ディズニーランド行きのバスに乗り込み帰ったのですが。。。

着いたらテストがある!とのことで昭和村では一切試験勉強をしなかったので最後に確認しようと思ったら、、、

寝落ちしていました。

羽生PAについてました。

そこから、ヘッドライトをつけて新宿まで勉強をしましたとさ。。。

 

 

今回の滞在は本当にいい人たちに出会えました。

暖かく迎えてくださりありがとうございました。

「また来るんだよ」

という言葉、とても嬉しかったです。

本当にまた行きますね。

 

ここまで「僕は楽しかったよ!」レポートを読んでくださった方、ありがとうございます!では、また〜。

 

p.s.

今回の写真をお世話になった方々にお送りしたんです(今はネットですぐに送れちゃいますから。プリントを送りたい気持ちもありますが、今度会った時にお渡しできればとも思います)が、とても喜んでもらえて、純粋に嬉しかったです。今まで、いろんなとこに行ってきたのですが、実際に地元の方に写真を見てもらうことがなかったので、その点、「見せたい人がいる」と言う気持ちを強く持って撮らせていただいたことがまたいい経験になりました。

 

写真見たい人は、NPO法人苧麻クラブさんのFBのアルバムページで見れます!

ぜひ、ページにアクセスして見てください!! 

 

使用機材

EOS R /6D/iphone7
EF17-40F4LUSM/SP28-75F2.8/EF70-200F4LISUSM/

EF24F2.8/Extender×2II/RF35F1.8Macro