ふぉとde日記

思いついたことを撮ってきた写真とともに綴ります。できれば毎日シャッターを切りたいところですがマイペースにやっていきます。風景写真を中心に鉄道・風景・スナップ・Jリーグなど。たまに時事的な話題も。

大人の遠足~2回目のTCC~

ブログはご無沙汰しておりました。

元気ですがいろいろと遊びすぎて家に全然いなくて書く時間がありませんでした。

 

今回はフォトコン誌・風景写真誌が主催するTCC(チームチャンピョンズカップ)2022に参加してきたので楽しい「大人の遠足」を感想とともにつらつらと書きつづってみます。行程も書いちゃうので参加されたチームの方は「へ~」と楽しんでください^^



TCC参加は2回目。TCCは5人1チームを作り時間内に撮影した写真で勝負する風景写真の大会。写真を一枚ずつ出し合い、どちらが優れているかをジャッジの先生方が瞬時に判断。多くの票を得たほうが勝利となり、5戦のうち3戦以上勝利したチームが勝ち進むゲーム。前回は大学3年生の時に学生チームを組んで出ました。当時は学生版TCCの「PMIC」で優勝して大人の世界に飛び込んだ形でした。

結果は初戦敗退。優勝チームに惨敗したのでした。

 

当時の記事はこちらから

camerakuma.hatenablog.com

 

2回目の参加はジャッジ席に座っていてもおかしくない三村さんや萩原れいこさんを含む先鋭たちのチームに参加させていただきました!

チーム名は「漢ジャニ6」。5人に加え、萩原俊哉さんの精神を受け継ぐという意味で「6」。そういうコンセプトもあり、「ゲームの特性上読めないジャッジに評価されやすい写真を撮るよりも各々が撮りたいように撮影しよう!」という方向性になりました。クライアントに提出する写真でもないんだから、写真は自分が撮りたいもの、好きなもの、表現したい世界を撮るべきだ、という認識でした!

 

日にちは10月15・16日。北海道からの移動の関係でほかのチームメイトは13日から下見を開始していたのですが14日からの参加に。前日にはみんなで焼肉食べててうらやましいなぁ、、、と思いながら中央道を一路西へ。

まずは蓼科大滝を下見。滝の部分ではなく手前の渓流部分や原生林の森が「バリエーション撮れる」「日中でも山肌に日が当たれば影の渓流の部分でいろいろと絵が作れそう」と有力候補に。特に北海道にきてから何人かで撮影をすることが少なかったのですでに楽しくなっていました^^

次に北八ヶ岳ロープウェイを利用した先にある「坪庭」へ。溶岩が作る独特の地形で何かいい作品が撮れないか、という狙いでした。光が入ればいいかな?とか溶岩の黒色やごつごつとした岩肌を生かすイメージを考えました。ここは作品を作れそう、という意見と無理、という意見が2つ。候補地として保留に。



湧き水も下見してお昼ご飯へ。お目当てのお店がやってなかったので空いてた「食堂」へ。実はここ、焼き肉屋でした。念願の焼肉!といってもジンギスカンでしたがこれが結構おいしいジンギスカン

 

さて、腹を満たしたら白駒池へ。実は初めて。自分でも意外。何度も素通りしてました。ちょうど紅葉の見ごろで霧が入っていて見事な風景。ただ、平日なのに人が多く池の近くで撮影できる場所が少ないこと、霧がないとのっぺりしてしまうような気がして場所はいいものの優先度は低めに。

 

  




途中とろろ昆布、、、ではなくサルオガセの森へ。個人的には撮るのがむつかしいと感じましたがほかのメンバーは撮る気満々。やっぱりみんなで撮影しているとおもしろい。

超有名スポットの御射鹿池も下見。「キレイな風景はシンプルにキレイだね」「人が集まるのもわかる」と観光みたいな時間も。

最後に夕方の定番乙女滝へ。とてもいい光が入ってきてみんな撮影に夢中。いい絵が撮れたとしても定番だし、バリエーションがつかないとの理由で行きたいけどどうしようか、という悩みの種へ。

 

この日は「魚が食べたい」とのことで海鮮居酒屋へ。僕は焼肉が食べたかったですが前日食べていたとのことでぐっとこらえて海鮮へ。馬肉が水っぽくてまずかったりナポリタンがマーガリンまみれだったりしていましたがおいしくいただきました。

 

そしてTCC当日。朝8時に集合してこの日も下見へ。下見、みんなでワイワイ楽しくできるので今考えたら一番楽しかったかも。

女神湖への途中、ため池も視察。女神湖で湖畔を歩いたのち「御泉水自然公園」なる場所を発見。車で行けるとのこと。とりあえず行ってみることに。そしたら意外といい場所。コケの森、前日の場所にはなかったサルオガセと紅葉の組み合わせ、トリカブトやリンドウなどのお花も豊富。これなら5人が好きなものを撮れてバリエーションも作れる、ということで当日の朝、急遽第一候補に。

そして、、、ついに大会の開始!

 

タイムスケジュールを練ってまずは自然園へ。

あらかじめ「コケと落ち葉」「サルオガセと紅葉」「リンドウなどの植物」で絵が作れそうだったのでそれぞれ役割分担もしながら自分らしい絵を探して歩きました。

僕はこんな作品を。

以下二枚は提出作品



全部で6枚作らなくてはいけないため1日目で4枚は作品をつくりたいところ。自然園で何とか3枚ほどは作れたかな、、、(結局1枚は落選)

 

次にため池。うまく作品撮りきれなかった場所です。

水面や引きでも作品作れそうだったのですが。。。

以下1枚は提出作品

蓼科大滝へ移動。もうすでに夕暮れ時。西日が入る渓流。日の当たり方が刻々と変わるためめちゃ急いで撮影してました。夕暮れの光で何個かバリエーション作りたかったので。結果、3つほどバリエーション作れて2枚提出作品になりました。

 

以下二枚が提出作品。

ここで、乙女滝に行くかどうかの悩みどころでしたが「他のチームがいそう」「バリエーションが作れない」という理由で日の入りまで蓼科大滝で撮影しました。

 

最後に御射鹿池へ。暗くなり始めた観光地には人がおらず、「工夫で何とかしてみよう」という命題のもと、撮影時間の18時まで粘って撮影。「縦ブラシ」など幽玄な雰囲気を出そうと頑張ったりしながらもみんな不発だったよう。これにて1日目終了!

さて、ごはんどうしようか???

ぼく「焼肉食べたい、、、デス」といったら焼肉にしてくれた優しいチームメイト。ホテルの近くですぐにはいれる「カルビ屋三夢」へ。

「牛タン食べよ」「あれ?食べ放題のほうがお得じゃん」「プレミアムコースの食べ放題にしよう」ということで食べ放題注文。あれ?写真のセレクトしてないよ!!!

まあ、楽しければいいですね。(牛タンが固い、ロースがダメ、冷麵の麺がまずい、でもカルビなかなかいける、アイス食べて帰ろ)

ということで満腹でホテルへ。

みんなで作品を持ち合ってセレクト作業。ただ、つべこべ言わずに出したいものを出そうよっていうスタンス。むしろみんなで作品鑑賞会、満腹でアルコールが入っている僕は夢うつつ。もう23時、明日は3時起き。

 

なんとか起きて3時半出発。なんかいけない時間に宿を出る「脱出」をしていた中高時代の泊り行事の時みたいな感覚。女神湖へ。

女神湖につくと月光フォトのお時間。個人的に好きな世界なので何とか一枚作品を作りたかった。なんとか作って日の出。みんなが楽しく撮っている時になんか撮るものなくてボヤーと。「なんで退屈そうにしているのかわからなかった」とチームメイトに言われるも自分でもわからず(笑)でもそれでいいのです。

以下一枚が提出作品

最後に再び蓼科大滝へ。なんでも撮れるからもう一度。前日は光に気を取られてしまったのでフラットな条件で再度挑戦。時間も短かく後ろ髪をひかれながら撮影完了!

ガストで6枚を選定。めちゃギリギリで決めて茅野市民会館へ。

 

試合は午後だったので審査員の傾向をみて写真を決めようとしましたが

「まったくわからない!!!」

ということで「自分の一押しを強豪ええねん!関西さん、いい塩梅のものを1試合目に」という結論へ。昼ご飯を食べながら各々の意見と全体のバランスを見て出す作品を決定。

 

いよいよ試合へ。

僕の一試合目はこの対決。

作品は左

本心、「勝った」と思いましたが、なぜか惨敗。

相手の作品に対する評価コメントを聞きましたが、うーんそういわれてもなぁ、という感じ。

この作品は月光の強くもなく弱くもない麗しい雰囲気を表現し、小さな風景に宇宙空間に浮かぶ月を入れ込むことでちょっとした違和感も味わえる作品にしたつもり。地べたの緑や少し秋色になっている部分をボケで色として入れ込むことで彩も鮮やかにしました。会場に見に来てくれた僕をよく知る学生時代の友達からは「君が撮ったという前提があってみると良さがわかる」という意見ももらいました。まあ、ジャッジに寄せているわけじゃないのでいいのですが。。。

 

僕の惨敗もありチームも敗北。

2試合目はこの対決。

作品は右

これは票が割れるかもなーという意見。これなら、負けても勝ってもしかたないな、と。ただ、森を35mmでスナップ的に撮りながら西日を開放のボケで自分が感じた温かい西日の森のちょっとした浮遊感を表現したのが分かってくれたらいいなって思っていました。票を入れてくれたジャッジからはそのような意見をもらえたので負けたのは悔しですが悔いなし。

ただ、チームは2連敗を喫し、ゲームエンド。。。

 

結果優勝はチーム「風フォト」さん。おめでとうございます!!!最後まで作品力が落ちずに戦略も素晴らしかったです。学生時代の友達が2人出てたこともありその点はちょっと悔しいですが、もしあのチームの一員でも果たして違う写真を撮っていただろうか。足を引っ張らなかっただろうか、と考えると「漢ジャニ6」が一番楽しめた環境だったな、と思いました。三村キャプテンをはじめ、作品に真摯でワイワイ楽しく、真剣に写真を撮っておいしいものを一緒に食べてくれたチームメイトの4人には感謝しています。ありがとうございました!いい思い出になりました!試合後の打ち上げはまたも「焼肉」3日で3回焼肉。食費で2万円超え。茅野市の経済をたくさん回した5人組。まさに「大人の遠足」。来年もできたらいいな。

対戦してくだったチームOMシステムさん、ええねん!関西さん、ありがとうございました。そして、藤森・永原両編集長、水島教授、審査員の先生方、開催に尽力下さった皆様ありがとうございました。楽しい思い出、愉快な5人組、時間制限のなかで頭を使うスリルある撮影、見に来てくれた学生時代の友達との久しぶりの再会、現地での様々な方との出会い、すべてはTCCをリアルで開催してくださったからこそです。もう一度お礼を言わせてください。ありがとうございました!