来年はリベンジ!TCC初参加日記!!!
こんにちは。
ブログの更新どころか、約2ヶ月の夏休みのうち旅かインターンかバイトかのいずれかで予定が埋まっていて家でゆっくりする時間がほとんどありませんでした。
月末から授業が始まりますが、10月には各地で秋が深まり、運動会のハイシーズンになり、インターンとかも入ってくるとなると今後どうなっちゃうんでしょうね。。。
ということで久しぶりの更新は先日参加した「風景写真界No.1のチーム」を決める大会Team Champions Cup(TCC)について綴っていこうかと思います。
TCCは日本写真企画さんと風景写真出版さんが主催している風景写真の大会。5人1チームを作り時間内に撮影した写真で勝負。個々の腕とチームのバランスが両方必要なゲームです。風景写真に勝敗をつけるのは...と思われる方もいらっしゃるでしょうが、ネクラに見られて早朝や深夜に不審者のごとく動いて素晴らしい自然の表情を撮る風景写真愛好家たちが「スポットライトを浴びる瞬間があってもいいじゃないか」という風景写真の石川編集長たちの発案で誕生したもの。1つのイベントとしてすごく魅力的なものになっていると私は感じます。
TCCの学生版であるPMICには一昨年、去年と出場し準優勝・優勝してきました。こちらは1週間程度の撮影期間の中で主に風景写真を公園で撮影するもの。今年は後輩にPMICを譲り、満を期して大人の世界へ。
メンバーはPMIC初回と2回大会で優勝した監督を中心とする仲間たち。
チーム名は「関東学生連盟」。
どこまでTCCでも通用するのか学生の「いけるでしょ!」という根拠のない?自信から生まれたチーム。TCC東日本予選ではあろうことか1位通過をしてしまい「根拠のある自信」に変わってしまいました。笑
大会当日、会場の茅野市民館へ。
この日は組み合わせ抽選会。
チーム学生連盟と対戦するのは…チーム結風さん!
よろしくお願いします!
この時点では初参戦で相手のことが全くわかってませんでした)
ここからは13:00-18:30の第一ヒートと3:00-8:30までの第二ヒートで一人5枚の作品を作らないといけません。
撮影スタート!!!!
まずは、茅野市内の田んぼへ。
この時期は黄金色の田んぼが素晴らしく綺麗なのでまずはここで作品作り。
人が作っているものなので「直線」は活かしやすいですが、「生命力」のようなものは写しにくいところ。それでも色々と探して見ました。
★裏作品★
次は蓼科方面へ。蓼科湖の近くの森を歩くことに。
雰囲気は良かったのですが、うまくストーリー性のある被写体を探すことはできず。。。
ここら辺から「アセり」が出始めます。
いつも車で走りながら「おっ」と思ったところを深掘りしていくことの多いスタイル。今回もそのような形で挑んだのですが、やはり時間が迫ってきます。撮影条件も1日目は光のない撮影でしたのでなかなか難しい撮影になりました。
★裏作品★
次は横谷渓谷の外れへ。
ここは苔がたくさんあったので苔を意識して撮影しますが「これ!」というのが撮れず、、、
★裏作品★
そろそろ時間が迫ってくるころ。
里に降りるか山の上に行くか悩んで山の上を選択。里は翌朝にアタックすることに。
霧ヶ峰の方面に移動しました。
雲が切れたり切れなかったりの繰り返し。
光が入らないので「パッと」する作品には仕上がらず。
うまくまとめられないもどかしさを抱きながらビーナスラインを走っていきます。
ブルーモーメントになってきたころ、やっと気持ちの揺らぐような写真が撮れました。
こちらは第一回戦で使ったものなので後でご紹介。
★裏作品★
このまま一日目終了、、、
メンバーの顔が沈んでいます。。。
撮れてない〜〜〜〜〜
僕も同じく審査委員の心を揺さぶるものが撮れていなくて。。。
意気消沈したシエンタ君は10度の風に当たって凍えた体を温めるある場所に向かいます。
それは、、、
まあ、体を温めるのはいいでしょう。
あつ〜〜〜い温泉に入りながら翌日の作戦会議。
狙いと場所を大まかに決めたところで温泉から上がります。
次にシエンタ君が向かったのは、、、
後から反省してますが、これはミスでしたね、、、
いや美味しかったんですけど、ネ。。。
普段は一緒にならない4つの大学から作ったチーム。みんなでご飯食べるのは楽しいんだけど終わった後でよかったなぁ、汗。
お金がないので車中泊前提だったのですが、翌日のコンディションを上げるために快活クラブ(1200円)に入庫。
横になって眠れるなんて素晴らしいですね!!!(先週はFitで5連泊したので、、、)
ここでみんなで選別タイム。
ソフトクリームをおつまみに選別しますが、これまた作品がない、、、!
と追い詰められます。
GPVだと翌日晴れ間が出そうなのでそれにかけて寝ることに。
翌朝、3時に起床。3時過ぎに出発!
伊那市の田んぼへ。ここは下見の時に「好き!」ってなった場所。茅野市内からも40分ほどで着くアクセスの良い場所でした。
棚田とコスモスを月夜で撮影。
個人的にはすごく好きな場所なんですけど、、、
普通に写真もいいんだけど、
戦える作品にならない、、、、、、、、、、、、!
★裏作品★
近くのキャンプ場に移動して今度は水の表現。
水面から霧が出てたので移りゆく朝焼けとともに撮影。
まあ、及第点かなぁっていう感じ。
★裏作品★
林からの光を求めて付近の林道を走って光を追っかけたりコスモスを光ありで撮ったりして朝の撮影は終了。
★裏作品★
早めに帰って選別。
帰ってきたのはおそらく一番乗り。
そこから選別とカメラ内RAW現像を。
それにしてもトリミングなしは辛いです、、、
基本的に手持ちなんで微調整はトリミングで補正している身としては一切不可なのは堪えるものがありました。
それでもなんとか作品提出の時間に間に合いました^ ^
10:00 に試合開始!
第1戦目のチームオリンパスさんのマクロの写真がレベル高くて見入ってしまいます。
と同時に、不安も募ります。
チームレヴォーグさんが去年の優勝チームであるチーム南信さんを破るなど大会は序盤からヒートアップ。
いよいよ自分たちの出番が回ってきました。
第一回戦は自分が担当!
オープン!
★使用作品①★
これ、ランダム表示なので自分たちとは反対側に表示されていますが、多くの人は僕の写真が相手チームの写真だと思ったと言われました。
「安定している」とのことですが、まあ、こういうのが好きなのでこう撮っちゃうんですよね。。。
判定は、、、
1-4で負けました(審査員は5名)、、、
松の実像が雲で揺らいで見えるところに魅力を感じてシャッターを切ったのですが、相手の朝顔のストーリー性に負けました。
これは仕方ない!
これがフォトマッチの面白いところでもあり、難しいところ。
常に評価は相対的だし運も味方につけないと勝ち進めないゲーム。
面白いじゃん!
2戦目。
こちらも負け。。。
あとがなくなりました。
2戦目はいけるかと思ったのですが、、、
3戦目は、、、
わ〜〜〜
相手も面白いの出してきた、、、
判定は、、、
負け。
ストレート負けで一回戦敗退という形になってしまいました。
チーム結風さん、強い!!!
対戦相手から見ても「やられた〜」という写真の連続でした。
ちなみに4戦目と5戦目は以下の通り。
どっちも負けてしまいました。
力不足を実感させられました。
ただ、チーム結風さんが決勝まで進めば敗者復活のチャンスが回ってきます。
純粋にみなさんの個性的な作品、審査員方々のコメントを楽しむ方向にシフト。
これが勉強になるし、面白いんですね。
またステージに上がりたいから結風さんの時は応援!
負けてもまだ楽しめるのもTCCの特徴。
ライブのフォトコンテスト審査みたいな感じなのでワクワクドキドキです。
楽しんでいると、ついに結風さんが決勝に進出!
敗者復活のチャンスが回ってきました。
戦うのはチームレヴォーグさん。
時間の関係で敗者復活戦は一発勝負。
勝たないと次がないのでここまでの流れから一番勝てそうな作品を選択。
僕の作品だったので責任重大です笑。
どん!
★使用作品②★
対戦したのは以前お会いしたことのあるNさん。とても視点がユニークかつストーリーを紡ぐのが上手な方なので強敵でした。
判定は、、、
3-2でなんとか勝ちました!
チームで一勝も上げずに帰るのだけは避けたかったのでよかったです、汗。
相手の作品は巧みなフレーミングで 諏訪大社?の神的な部分を表現した素晴らしい作品でした。ほんの僅差ですが勝ててよかったです。
この作品、そのあと、フォトコンの藤森編集長から「若いから撮れる作品だったね」と好評してもらいました。画面の使い方で主題のタンポポの花を相当小さく配置したことが新鮮に見えたようです。
懇親会でよく言われたのが、もっと崩した風景写真が出て来ることを期待していた、とのコメントでした。ここのところがすごく難しくて、撮るときに何も意識してないこの作品で「若い」と言われたり、考えて狙って撮ると「若くない」と言われたり。崩すといってもどういうのが崩れているのかもいまいち分からなかったり。
本当に奥深いです。
次は2回勝負。ここで2連勝して敗者復活できれば3位決定戦です。
勢いで勝ちたいのですが、他のチームの写真に勝てそうな写真があるか考えると、、、
ほぼない、、、、
PMIC(学生版TCC)の時は多少息切れしても勝てる写真は残っていたのですが、やはりTCCはレベルが違いました。「勝てる」と自信を持って出せる写真がなく、今ままでになかった朝焼けのトーンが出てるコスモスの写真を出すことに。
どん!
相手はチームオリンパスさん。
判定は、、、
1-4で負け。
これで次への望みがなくなってしまいました。
あとは3位と優勝決定戦を楽しく観戦します。
優勝決定戦では自分たちを倒した結風さんを応援しながら見てました。
結果は、、、
チーム結風さんの優勝!
おめでとうございます!!!
最後まで作品のクオリティーが落ちない持久力と一枚一枚の写真の独創性が高かった素晴らしいチームでした。
悔いの残る大会となりましたが、TCCがPMICとは別物であること、みなさんがどう風景を切り取って写真家はどう見ているのか。限られた時間で集中して作品を作るという時間の使い方に到るまで勉強だらけの2日間でした。
反省点としては、ちょっと学生のノリで行きすぎたところですね。
ノリじゃなくて視点で学生らしさを出せるようになって来年帰ってきます!
風景写真、フォトコンの石川、藤森両編集長、実行委員長の水島先生を始めとして、学生ボランティアや市民ボランティアの方々に至るまで、この楽しい大会を支えてくださった方々に感謝したいと思います。ありがとうございました!
追記
使用予定でしたが使わなかった写真3枚です↓
★使用(予定)写真③・④・⑤★